どーも!非農家で知識も経験もないですが、ゼロから独立就農を目指している【マサ】です!
先日2回目の農業体験に行ってきました。そしてこの2回目で、今年の就農トレーニング塾は残念ながら終わりになります。
ん~、やっぱ少ないですよね、年2回は…。来年こそは年10回のコースに受かりたいものです。
落選した原因はなんといっても、「ぶどう」コースに申し込んじゃったことですね~。「もも」や「野菜」コースに比べて定員が多かったので、一番受かる確立高いだろうと思ったんですが、結果は間逆。「もも」や「野菜」は申し込みが少なく定員ギリギリ程度、「ぶどう」だけ定員の2倍以上の応募があったそうです。普通に「もも」か「野菜」を選んでおけば多分受かりました…。なので来年は「野菜」コースに申し込むつもりです。
それにしても最近のぶどう(食べるほうじゃなくて作るほうの)人気がすごいです。特にシャインマスカット。農家の方に聞いたところ、比較的簡単に作れて高く売れるので我先にと色んな人が手を出しているようです。とはいってもその方達のシャインマスカットが育って市場に出回りだせば、需給バランスにより値崩れしてしまうので、結局のところそう簡単には儲からないでしょう。しかし、お求め安い価格になるのは消費者にとっては喜ばしいことですよね^^
地獄の○○システム!
さて、人生で2回目となる農業体験をしてきたわけですが、今回は「野菜」コースを体験してきました。(前回は「果樹」コースに参加)
体験場所の山梨農林大学校に着いたら、私と同じく就農体験をするという方と一緒にこの日の説明を受けます。ですが、私ももう一人の方も2回目だったので説明もほどほどにすぐに野菜圃場に向かいました。(余談ですが、この就農トレーニング塾[平日コース]は当日参加する体験者が少なくとも2人以上になるように調整されているようです。おそらく参加者に、同じ立場の仲間がいない孤独感や疎外感などを感じさせないためでしょう。ですので独りだと不安な方や、既に作られた人間関係に割って入っていけない方も安心できるかと思います。)
圃場に着くと、野菜コースも20名以上の職業訓練生がおり前回と同じくまた自己紹介から入りました。
当然ですが、私と、私と同じく就農体験をする方の二人が自己紹介をしたわけですが、そこからまさかの「地獄の全員自己紹介」に発展し、結局私は一人の名前も覚えられませんでしたw今までの人生でも結構この状況になったことがあるんですが、このシステムどうにかならないんですかねw全員初めましての状態ならまだしも、途中から来た人間に向けて20人以上が自己紹介をしても一度に覚え切れませんw中途入社で入った社員の自己紹介の後とかにもよくこの「地獄の全員自己紹介」システムを発動させる会社がありますよね。これがなかったら後からでも直接名前を聞けるのに既に一度自己紹介していただいているので、これがまた聞きにくい事この上ない!wでもまあしかし、今でもこのシステムが廃れていないって事は、ただ単に私が人の名前を覚えるのが苦手なだけなのかもしれませんが…。^^;
閑話休題。
最初に行った作業は、有機栽培のエシャロットを収穫する作業でした。この作業中に「慣行栽培とは違い有機JASの認証を受けているため、収穫した農産物を入れるカゴを地面に直接置いてはいけない」という事を教えてもらいました。その為、カゴを二つ用意しひとつは農産物を入れる用で、もうひとつは農産物を入れたカゴを地面につけないために台の代わり用として使用しました。
しかし正直なところ、”農産物を入れたカゴを地面につけない”ということと農薬や遺伝子組み換えを排除する”有機JASの認証”とに「いったい何の関係があるんだ?」と思いましたが、それまで有機栽培の勉強はしてきていなかったので素直に従いました。まあそれを教えてくれたのは先生ではなく職業訓練中の生徒さんだったため、合っているかはわかりません。
エシャロットは小さい大根のようなものなので、収穫も簡単でとにかくひたすら引っこ抜きました。あまり大きいのはありませんでしたが、それでもおいしそうでしたよ(^0^)収穫したエシャロットは水洗いをし、近くの作業場までもっていき計量などをしました。作業場は20畳ほどのしっかりした造りで、作業テーブルや椅子、ラック、コンテナ、扇風機、台車、ホワイトボードなど色々ありました。農機具置き場も隣接されていて同じく20畳くらいありました。「畑だけじゃなく作業場も建てないと何もできないんだよな~」としみじみ感じましたね。とは言ってもこんな立派な作業場を建てるのにいくら必要なんやら…。
職業訓練中もマルシェに出店できる!
女性の訓練生たちは収穫はせずに、作業場に残って形が悪い野菜の間引きやセット売りのために大きさを揃える作業などに勤しんでいました。聞くところによると、なんでも次の日が職業訓練生が育てた野菜でマルシェを行うということで、訓練生たちはみな忙しそうでしたが楽しそうでもありました。やはり皆でひとつのことに向かい準備をしていくのって学生に戻ったみたいで楽しいですよね!私も再来年にはこれを楽しみたいと思います!!ちなみにこの日は農業大学校の学生たちのマルシェで(私は農業体験中で行けませんでしたが)大量の野菜や果物がかなり安く売られるため毎年大人気とのこと。主婦の方は見逃せませんよー!!ただ平日なので、主婦以外の方は都合がつきずらいのがネックです…。
野菜か果樹か
さて、狩猟民族さながら女性たちを残して男共はまた収穫に向かいます。
お次は小松菜です。これは乱暴に収穫しようとすると一番外側の茎が折れてしまうため、かなり慎重に収穫をしました。そして、カゴに数が全然入らねぇ・・・。というのも外側の茎が折れるのを防ごう思うと、小松菜同士の距離を離してカゴにいれなければならないため、すぐに入りきらなくなってしまうのです。カゴもたくさんあるわけではなかったので、カゴがいっぱいになる度に作業場に戻り計量、そしてカゴを空にしてまた収穫へ。と、「かなり非効率な作業だなぁ」と思いましたが、ここでは職業訓練生が野菜の育て方を学ぶ場であり仕事の生産性をあげる場ではないので、効率は二の次です。サラリーマンを経験しているとどうしても気になってしまいますが、KAIZENは自分の畑を手に入れてから存分にやりましょう!
また、この作業のあたりからだんだんと、前回体験した果樹コースとの肉体疲労の違いが出てきました…。やはり屈むことが多い野菜コースは体が痛くなってきます。普段屈むことをしない私はだいぶ足にキてました。きっと人によっては腰や首など様々なところに負担がかかることでしょう。おそらくは数ヶ月で慣れるのでしょうが、足腰が弱かったり心配な方は野菜ではなく果樹をやるのがいいと思います。果樹の方が身体的には全然楽でした!
就農理由なんてなんでもいいのさ!
お昼になり、前回のときと同じく、一緒に体験コースに来ている人と食堂で昼食をとりました。
今回一緒になった人は年齢はたしか55歳前後、結構おしゃべりで自信家っぽい性格でしたが、農業をやりたい理由が「今の仕事をやめた後に、この歳だとどこも雇ってくれないから自立できる農業をやる」と、意外と消極的な理由だったことに驚きました。まあでもよく考えてみれば、「金が~」とか「やりがいが~」とか「社会問題が~」とか積極的な動機は情熱のある若い人に、「安定が~」とか「癒しが~」とか「静かな暮らしが~」とか消極的な動機は悠然な年配者に多くみえるのは想像に難くありませんよね。
農業をやりたい理由は様々。やりたいからやる!理由なんてなんでもいいですね^^
その後も農業について色々と情報交換をしました。その人は就農センターに相談しにいって、この農業体験を知ったそうです。他にも、現役農家が就農についてを語るセミナーなどを紹介してくれたと言っていました。
私は会社を辞めるまでにまだ1年以上あるので今は本やネットでの情報収集が主体ですが、やはり“現場の生の情報を知る”という意味でも積極的にそういったものに参加し、現在の考え方やトレンド、農業の在り方などを学ばなければならないなと思います。その中で、同じ志を持った仲間に出会えたり、良いビジネスプランが閃いたり、思いがけないコネクションを築けたりすれば尚更いいですね。今年も残りわずかですが、来年からは体を使った情報収集も積極的にやっていこうと思います!
謎の苗とアウトロー
昼食後は苗を植える作業をしました。小学生以来でしたね、穴の開いたマルチから指を突っ込み地面に穴を開け、そこに苗を植えていくという作業。なんだかとても懐かしい…wそして植えた後に水遣りをしましたが、水遣りは「水遣り10年」と言われるほど繊細で難しい作業のようで、ここでは「土には直接水を当てずにマルチに水を当てながら全体に染み渡るように水遣りをする」と習いました。
ちなみに何の苗だったのかですが…忘れましたwすいません。やっぱダメですね、何かあったらすぐにブログを更新しないと…。ちょっと忙しくてサボってたらすぐコレですよ…(>0<)泣
水遣りを終えると、その隣の畑にもその謎の苗を植えましたw
こちらの畑は本来は別のチームの担当らしく、手が空かないのかこちらで手伝ってあげた形です。どうやら職業訓練コースは20人以上と人数が多いので、最初に2チームに分かれるらしいです。そうすることで均等に同じ作業を学んでもらうのが狙いなのでしょうが、派閥が出来ると対立したくなるのが人間の性。「あっちのチームはホントなんもやらねーな」とみんな毒づいていましたwそもそも、農家でもなく知識も経験もないのに農業をやろうと思い立ち、いい歳こいて安定を捨ててサラリーマンを辞めてきた人たちだから世間的には変わり者ではみ出し者のアウトローです。もちろん私も例に漏れず相当イカレてますwそんなアウトローな人間達が集まれば当然いざこざの一つや二つありますよね。これを10ヶ月間まとめていかなければならない先生もすごいなぁと一瞬思いましたが、先生は先生でだいぶぶっ飛んでる人もいたので大して苦労はしてないと思います(失礼w)。まあいずれにせよ、再来年に私が職業訓練コースに入った時はそれはそれは平和にやりたいと思います。
時給は…いくら?
残すところ1時間となり、最後に行ったのはニラを選別する作業でした。1株のニラから葉が黄色くて見た目の悪いものを抜いてくわけですが、みかん箱くらいのが2つにギッシリ入っていたので最初は正直終わる気がしなかったですね…。なんとか3人でやって45分ほどで選別は終わり、残りの15分でそのニラを一定のグラム数毎に袋詰めをし、最終的に30袋くらいになりました。で、それを次の日に1袋100円で売るそうです。一人時給1000円だとしてもペイですw収穫作業と売り子の人件費も考えれば完全な赤字ですが、ここでの本業は学びなので気にしません!(実はめちゃくちゃ気になりますw)しかしある意味、どう効率化して利益を上げていくかを考えさせられる貴重な体験でした。
そんなこんなでこの日の農業体験は終了しました。今回の職業訓練では、最年少に高校卒業したての18歳の方がいました。この職業訓練が終了したら同大学校の一般生徒として2年間通うのだそうです。農家でもないのにこんなに若いうちから農業に目をつけているとは、まさに先見の明といったところでしょうか。羨ましい限りです!
そうそう、前回と同じく野菜コースでも最後には野菜をどっさり頂きましたよ!この日の夜はその野菜を肴に酒盛りをしたことは言うまでもありませんねw
おわりに
無料で農業体験が出来て野菜や果物も頂ける、色んな意味で美味しい体験です!もし少しでも農業に興味があるなら、何も考えず一度行ってみるのがオススメですよ^^
体験後にこれからの進路相談などがあったのですが、それはまた別の機会にしたいと思います。
農業体験は以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました!少しでも貴方の参考になれば幸いです。
ちなみに冒頭のしょーもない画像は、手袋と長袖の間の日焼けですw日焼け対策は忘れずにしていきましょう!
それでは次の記事でお会いしましょう!